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大野津神社
おおのつじんじゃ
島根県松江市大野町243
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式内社 出雲國秋鹿郡 大野津神社 |
宍道湖畔、大野町と美野町の境界近く、津の森に鎮座。
中世は大野荘と呼ばれ、大野氏の根拠地だったところ。
大野の津の森にあるので、大野津神社。
周りを田畑に囲まれた、狭い土地にある
創祀年代は不詳。
式内社・大野津神社に比定されている古社で
出雲国風土記に「大野津社」とある神社。
素盞嗚尊がヤマタノオロチを退治した時、
角と骨が此処へ流れ着き、「角森」と呼ばれたものが
「津の森」となった、という伝承がある。
祈雨の神として崇敬され、
当地方の産土神として、津ノ森大明神と称されていたが
明治四年村社に列し、大野津神社を改称した。
境内はあまり広くは無いが、綺麗に維持されており、
日の出の時刻の参拝だったが、
すでに、近隣の方が参拝に訪れていた。
境内社が幾つかあるが歳徳神以外は不明。
『神国島根』には、新宮神社、日吉神社、日御碕神社の名が記されている。
鳥居 | 社殿 |
境内 |
扁額 | 本殿 | 境内社 |
境内社 | 歳徳神 | 境内社 |
大野津神社
一、御祭神 須佐之男命一、御由緒 当社は天平五年(七三三年)に撰進された出雲国風土記に、大野津社と記されて おり、後の延喜式神名帳にも登記された古社で、古来より里人が奉祝崇敬した名社 である。 大野灘は宍道湖北岸の重要な港であり「津」の名が起こるが、当社は海陸交通の 神である。また、農耕の守護神でもあり、干天続きの年には、雨乞神事が行われた。 さらに、厄除安全の祈願所として、人々の畏敬信仰の深いお社であった。 寛永十二年(一六三五年)五月、秋鹿郡吏だった岸崎時照は蛇骨を拝み崇敬の念 を起こし、大野村中の人々と力を合わせ社殿を建立し、九月晦日を祭日と定めた。 現在の祭神の御神徳を敬仰し年頭に厄災退散・交通安全の祈願を斎行している。 −境内案内板− |
【 大野津神社 】