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姫宮神社
ひめみやじんじゃ
静岡県賀茂郡河津町笹原
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式内社 伊豆國賀茂郡 佐々原比咩命神社 |
静岡県の河津町にある。
伊豆半島の南東部、下田の北。
伊豆急行・河津駅の北西500mほどの笹原に鎮座。
ちょうど、駅と来宮神社(杉桙別命神社)の中間あたりに境内がある。
大通りに面して参道入口があり、
参道を北東へ進むと、小じんまりとした境内。
「姫宮神社」と刻まれた社号標脇の階段を上ると鳥居。
鳥居の奥に、瓦葺の社殿がある。
境内の由緒書きによると、最近再建されたらしく、
砂利の境内も小振りだが綺麗で、
姫神を祀る神社に相応しい。
創祀年代は不詳。
式内社・佐々原比咩命神社に比定され、
『伊豆國神階帳』に「従四位上 さゝわら姫のみこ」とある神社。
昔から洪水のためしばしば流出、再建され、
明治四十四年には笹原ケサガ久保(河津駅近く、小学校敷地)へ遷座。
後、昭和三十八年三月には杉桙別命神社に合祀されていたが
最近、現社地へ再建されたという。
旧社地からは、土師器・須恵器・手捏土器、
勾玉・臼玉・有孔円板などの石製模造品、土器の鏡、紡鐘車などの
四世紀の祭祀遺物が多く出土し、住居跡も発掘されたらしく、
当社は集落地における原始的な臨時の祭祀から
常設の神社へ発展したものと考えられている。
祭神の笹原姫命に関しては
中臣祝詞の速佐須良比咩命とする説もあるが、
笹原に坐す姫神とするのが一般的。
参道入口 | 境内入口 |
境内 |
姫宮神社の由緒
姫宮神社の祭神は、地主神
で従四位上ササハラの明神で
ある。女性の神で姫宮(比咩
宮)と呼んでいる。来宮杉桙別命神社と同様、 延喜式神名帳に登載されてい る式内社で、河津開闢の神で ある。明治六年九月に村社に 列せられた。社殿はしばしば 洪水で流出して大社殿になれ ず、最後の庁屋も洪水で流失 したといわれ、代々来宮神社 の法印に祭祀されていたとい う。現在跡地付近より弥生時 代から奈良、平安時代にかけ ての祭祀跡、住居跡、生活 用具である土器や鉄器等が発 掘されており、当時の文化を 知る上で重要な遺跡となって いる。 奥伊豆最古よもいわれる姫 宮神社は、明治四十四年に笹 原ケサガ久保へ遷祀されその 後昭和三十八年三月田中杉桙 別命神社に奉祀されていた。 近年、氏子を始め区民から 笹原の地で氏神様を祀りたい という熱い思いが実り、ここ に姫宮神社の再建がされた。 −境内由緒書− |
【 姫宮神社 (河津町) 】