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酒人神社
さかんどじんじゃ
愛知県岡崎市島坂町酒人木ノ元328
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式内社 参河國碧海郡 酒人神社 |
愛知県岡崎市にある。
西岡崎駅から南西に2Kmの坂戸に鎮座。
田の中の一本道の先に、ポツンとある社域の森。
入口の鳥居をくぐると、明るい境内。
その中央に、垣に囲まれて社殿が立っている。
境内は、砂というか砂利というか、
とにかく雑草は無く、綺麗に維持管理されており、
社殿の金の飾りがキラキラと眩しく光っていた。
酒人という社名は、「さかんど」「さかと」「さかひと」など、
いろいろと読まれているようだが、一般には、「さかと」。
『平成祭データ』には「さかんど」とあった。
創祀年代は不詳。
社伝によると、貞観年中に、
宇津左衛門によって、清酒の祖神として祀られた。
別名、酒人天神・三本木の宮。
周囲は田園だが、弥生中期から平安時代にかけての
土器が出土する坂戸遺跡になっており、
古代の豪族を葬る二子古墳にも近い場所。
主祭神は、酒人親王。
百済から日本へ渡り、酒造などの技術を伝えた
阿知使主の子孫である。
酒人親王は、当地で清酒の醸造に成功したため、
当地を美酒発祥の地とされている。
一説には、祭神は彦坐命とも考えられている。
彦坐命は酒人造の祖神。
また、継体天皇の皇子・菟皇子を酒人公の祖とする説も。
年末の参拝だったが、天気が良くて
気持ちが良かったので、木陰ですわって休んでいると、
年配の方が一人、参拝に来られ、
「パンパン」と澄んだ音の拍手を打っていた。
山間部にある鬱蒼とした森も良いけど、
田園にオアシスのようにある境内は、
護られているという感じで良い。と思った。
社域 |
境内入口 | 鳥居 |
境内 |
本殿 | 本殿 | 本殿 |
「美酒発祥地」 | 社号標 | 伊勢両宮遥拝所 |
境内から鳥居 |
岡崎観光文化百選
食物の神様と酒人親王が祀られています。酒人親王は、6世紀ごろ中国から
鍛冶や織物、大工、酒づくりの技術を持って日本に帰化した阿知使主の子孫で、
朝廷の支配力が全国に及ぶようになった時期に、この地に移り住み、我が国で
初めて清酒を醸造したと言われています。当地が、今も「坂人」と呼ばれてい
るのも、このことに由来していると思われます。美酒発祥の酒人神社 −社前案内板− |
【 酒人神社 (岡崎市) 】