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須智荒木神社
すちあらきじんじゃ
三重県伊賀市荒木108
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式内社 伊賀國阿拝郡 須智荒木神社 |
三重県伊賀市にある。
東西に走る163号線と25号線のクロスする中瀬I.C.の東1Km。
服部川の南岸、荒木山の中腹に、北面して鎮座。
狭い道の北側に駐車場があり、南へ参道。
参道入口に社号標があるが、それには「式内・周智荒木神社」とある。
参道を歩き、鳥居をくぐると階段があり、階段上に拝殿。
拝殿の後方、一段高く本殿があり、残念ながら近づけなかった。
無理してよじ登れば、なんとかなるかとも思うが、そこまではしない。
創祀年代・由来は不明。
『古事記』安寧天皇の条に、
師木津日子命(安寧天皇の皇子)の子二王坐しき。
一の子孫は、伊賀の須知の稲置・那婆理の稲置・三野の稲置の祖。
とあり、伊賀の須知に新しく開いた神社が、当社だと考えられている。
現在の主祭神は、猿田彦命だが、
上記の事情により、須知の稲置の一族が祖神である師木津日子命を祀ったとされ、
『万葉集』の「葛城の襲津彦真弓荒木にも頼めや君が我が名告りけむ」より、
葛城襲津彦命と、その父である武内宿禰命を祀り、
後に、猿田彦命を祀るようになったのだろう。
当社は、通称、白鬚明神と呼ばれているのは、この猿田彦命によるもの。
神紋は、賽銭箱に笹竜胆が付いていた。
拝殿後方の左手には、境内社・鎮霊社。
伊賀の神社の特徴の一つで、当社にも合祀の神が多いのだ。
ちなみに、鍵屋の辻の仇討ち(36人斬り)で有名な荒木又衛門は、当地の出身で、
鍵屋の辻も伊賀市にあり、ここからも近い。
参道入口の社号標 | 参道 | 参道脇の社号標 |
境内 |
階段上に拝殿 | 拝殿 |
参道階段 | 一段高く本殿 | 境内左の鎮霊社 |
須智荒木神社(通称 しらひげさん 白髭大明神)
−『平成祭データ』− |