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御津神社
みとじんじゃ
愛知県豊川市御津町広石祓田70  Zenrin Data Com Maps display !!


桜に雁

式内社 参河國寶飫郡 御津神社
旧県社

御祭神
大國主命

愛知県御津町にある。
JR愛知御津駅の北1Kmほどの広石祓田に鎮座。
御津町役場を過ぎ、御津川を越えて
100mほど北西に進むと、当社境内の入口。
とういうことで、境内入口は南東向き。

鳥居をくぐり、境内に入ると、
右手に枯れた池のようなものがあり、
中央に、船形に積んだ石がある。
その上に、龍神石雌龍神と呼ばれる石が立っている。

さらに参道を進むと、左右に境内社。
左手にあるのが摂社・船津神社(猿田彦命)、
右手にあるのは、天満宮(菅原道眞)。
参道階段を登ると広い境内。
境内中央奥に、尾張造の当社社殿があり、
周囲に境内社が並んでいる。

境内の右手には、先ほどの龍神石雌龍神と対をなす
龍神石雄龍神が立っている。

創祀年代は不詳。

当社は、御津郷十二ケ村(のちに十八ケ村)の
総氏神として崇敬された神社。

また、式内社・御津神社に比定されている古社で、
三河国神名帳に、「正三位御津大明神」と記されている神社。

祭神は、大国主命。資料によっては、
事代主命建御名方命も配祀されているとある。
伝承によると、祭神は、
御舳玉・磯宮楫取・船津各大神を従えて
船津へ着いたという。
各随神は、それぞれ、村社御舳玉神社(泙野鎮座)、
磯宮神社(境内摂社)、船津神社(境内摂社)に祀られている。

境内に、境内図が掲げられており、
社殿周囲の境内社の名前がわかるのはうれしい。

まず、境内右手奥に、忠魂・八幡・八百萬・御鍬社。
その後方に、秋葉社、新宮社鈴宮社。
境内左手に、御霊社。奥に摂社磯宮社。
その後方に、稲荷社、富野御前社。

境内の左手に、遥拝殿や遥拝石が置かれているが
なにを遥拝しているのか、未確認。
すぐ近くの南に御津山があるが、方向が少し違う。
帰って地図で、方向を延長したら伊勢神宮があるのだが
伊勢神宮を遥拝しているのだろうか。

神紋について。
本殿の屋根には、菊紋や桐紋が付けられているが、
拝殿の瓦には、桜紋の周囲に5羽の雁が舞っていた。
図案として面白いので、桜+雁紋(かりがね紋)を掲載しておく。


境内入口

社前の御津山

船形に積んだ石

摂社・船津社

天満宮

境内

拝殿

本殿後方から

境内右、忠魂・八幡・八百萬・御鍬社

境内右、秋葉社、新宮社鈴宮社

境内左の御霊社

境内左、摂社磯宮社

境内左、稲荷社、富野御前社

本殿横から

御祭神大国主命
御由緒

創立年代不詳と雖も延喜式(平安時代) 全国神社三千百三十二座の内三河国二 十六座の一となし、三河国神名帳に正三位御 津大明神として載せらる
天武天皇四年二月圭田五十六束を奉納し給ふ
文徳天皇仁寿元年十月従五位下の神階を給ふ
当三州刺吏源朝臣義範は応永廿二年御社殿を 再建し永享十一年之が御屋根葺替を成し奉り
享徳元年御津庄刺吏細川兵部少輔は洪鐘を献 納し、天文十五年当庄刺吏牛久保城主平朝臣 保成御社殿屋根葺替を成し奉れり
明治十四年十月有栖川宮熾仁親王殿下より神 社号の御染筆を御贈進あらせらる
明治廿二年内務省より御本殿保存資金として 金壱百円を下附さる
当社は往古御津七郷(広石、森下、茂松、灰 野、金割、西方、泙野、大草、赤根、大塚、 丹野、山神)十二ヶ村の総氏神なりしが、明 治五年更に六ヶ村(森、為当、上佐脇、下佐 脇、下佐脇新田、御馬)を加えて十八ヶ村崇 敬の社となる
神領は中古七十五石を有し、今尚、小字に祓 田、禰宜田、神子田等の名を残す
別宮石畳神社は大字泙野に、村社御舳玉神社 は大字豊沢に、境内神社たる磯宮神社、船津 神社は当社境内に鎮座あり孰れも当社御由緒 に深き関係を有せらる
明治五年四月郷社に列せらる
明治十五年五月県社に列せらる
明治四十年二月神饌幣帛料供進神社に指定せ らる
昭和二十四年六級社に指定せらる

例祭日
烏賊祭 四月第三土曜日
例大祭 四月第三日曜日

−社前案内板−



御津神社案内
祭神大国主命
祭礼烏賊祭
例大祭
四月第三土曜日(かつては、春祭として執行。烏賊を献供)
四月第三日曜日(かつては、旧暦九月十六日、十七日)
縁起  創建は不明。『延喜式』では三河二六座の一つの「式内社」、『神名帳』には「正三位御津大明神」とある。伝承によれば、祭神は御舳玉・磯宮楫取・船津各大神等の随従で船津へ着いたとされ、棟札や梵鐘等によって三河守護や土豪との関係がわかる。当社は御津七郷十二ケ村の総産土神と崇められ、明治五年に郷社に列せられ、明治十五年には社殿が造営され、県社に昇格した。
文化財(町指定六点)
梵鐘 享徳元年(一四五一)願主は藤原政家。高さは八九・四センチ、口径五三・九センチ。梵鐘が神社にあるのは珍しく、当時の地域の在地領主と守護との関係がわかる。
鰐口 永禄元年(一五五八)に大工南金屋宗次により製作。付近の土中から出土したといわれる。
万治三年(一六六〇)に北金屋村の中尾作左門重次が製作。「御津庄船玉大明神」(船津神社古称)に氏子衆が奉納したもの。
延宝二年(一六七四)大恩寺第二九代鸞誉上人によって奉納された。
大般若経 現存一一一巻及び巻数不明の料紙六九九葉。多くは、永和年中(一三七五〜一三七九)に、新城市富岡にある富賀寺などで実鏡らにより書写されたもの。
クスノキ 当社の神木で、樹齢千年を越え、町内最高齢の樹木と推測される。目通り九・二五メートル、根回り一三・六四メートル、樹高二一・〇メートル。
その他 当社には金割・灰野地内の入会山騒動をめぐる「平野・竹本義人碑」「山林分割記念の大鏡」や、国学者羽田野敬雄ゆかりの「肖像祭の軸」「皇学四大神の神歌碑」御津神社道の「道しるべ」二本もある。

−境内案内板−



【 御津神社 (御津町) 】

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