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八幡神社
はちまんじんじゃ
静岡県賀茂郡南伊豆町子浦1000
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式内社 伊豆國賀茂郡 伊波久良和氣命神社 |
静岡県の南伊豆町にある。
伊豆半島の北西部にある子浦港を見下ろす場所。
道がよくわからなかったので、漁港付近に車を止めて歩いて参拝。
港の西側、路地のような道の奥にあったと思うが自信はない。
とにかく参道らしき道の突き当たりに鳥居を発見。
階段を上ると、褐色の鳥居が建っており、
奥の境内は、旅館か民宿のための駐車場になっていた。
境内の左手に階段があり、岩穴をトタンで覆ったようなものがある。
注連縄で祀られていたので、中を覗いてみたがよくわからない。
稲荷のようなものが祀られている雰囲気だった。
その岩から振り向くと、子浦港が見下ろせる。
さらに、その岩穴より上へ道が続いていたが、何かあるのだろうか。
拝殿は瓦葺だが、赤く塗られている。
屋根の上には、当社の神紋と思われる梅紋と巴紋の金飾り。
拝殿前にも車が止まっており、雑然とした雰囲気なのだが、
拝殿の後方は、その雰囲気が一変。
静かな神社の趣きがある。
階段の奥には、きれいに整備された境内があり覆屋が鎮座。
覆屋の扉が開いていたが、いつも開いているのだろうか。
参拝は正月三日なので、附近の方々の年始用に開いていたのかもしれない。
覆屋の入口の左右には、「天満宮」と「八幡宮」と記された扁額。
覆屋の中には、天満宮の社殿と八幡宮の社殿、御輿などが安置されている。
左手の天満宮の社殿はやや小ぶりで、赤褐色に塗られており、
右手のどっしりとした八幡宮は黒い漆塗りで、
彫刻にも彩色が施されて美しかった。
創祀年代は不詳。
式内社・伊波久良和氣命神社の論社となっている古社で、
伊豆国神階帳に「従四位上 いはくらわけの明神 」とある神社。
もとは現在地より1.5Kmほど、
子浦から蛇石への街道の東、岩倉の窪という地にあったという。
現在地への遷座がいつの頃なのかは不明だが、文明十八年以前であったらしい。
昔、事代主命(三島大神)が一族諸神を率いて来られた時、
まず、妻良に上陸し妃神をその地に置き、
御子神を、この子浦の地に置かれたという。
その御子神は、一説には物忌奈命であり、伊波久良別命と名付けたとともいう。
以上のように、主祭神は伊波久良別命で、
別殿に菅原道真公を祀るのだが、なぜ八幡神社と称するようになったのかは
『式内社調査報告』『静岡県神社志』にも記載がないのではわからない。
境内入り口 | 鳥居 |
境内 |
境内左手の岩穴に… | 稲荷? |
岩穴から子浦港を見下ろす |
拝殿後方に覆屋 | 覆屋 |
左に天満宮 | 右に八幡宮 |
天満宮 | 八幡宮 |