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宇流冨志禰神社
うるふしねじんじゃ
三重県名張市平尾3319
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式内社 伊賀國名張郡 宇流富志弥神社 |
三重県名張市にある。
名張駅から近く、駅の南西500mに鎮座。
名張川の北の丘の上。
参道入口が西側にあり、少し坂道を登ると境内入口。
石鳥居をくぐり、境内に入ると、
社殿の後ろに一本の高い木が見える。
拝殿の後ろ、垣に囲まれて本殿がある。
参拝中、初宮詣らしき家族連れが来られ、
家族の写真撮影に夢中になっていた。
創祀年代は不明。通称、春日さん。
『春日社記』によると、
神護元年(767)、武甕槌神が鹿島神宮より大和への遷祀の際、
当地に留まったのを起源とする。
式内社・宇流富志弥神社に比定されている古社。
社名に関して、いろいろの説がある。
延喜式には、宇流富志弥とあり、ウルフシミと訓がつく。
が、現在は、宇流富志祢を社名として、ウルフシネと読む。
古文書において、「弥」と「祢」は誤用されることが多い。
ウルフシミと読む場合は、潤う伏水、つまり水神と解釈され、
ウルフシネと読む場合は、粳米、つまり穀神を祀ると解釈。
また、当社は、宇奈抵社とも書かれ、ウナデ、つまり用水の溝。
このように、当社の祭神の神格は一定していない。
本殿には、藤紋が付いていた。
春日さんと呼ばれていた神社だとわかる。
境内の左手に境内社が密集している。
神武天皇遥拝所の石碑、三輪明神・大神神社。
長屋状に、白玉明神、愛宕神社、稲荷神社、
護国神社、八坂神社、市杵島神社。
さらに、八幡神社、山ノ神・山王権現。
多賀大社遥拝所の石碑と、ちょっと立派な興玉松尾神社。
境内入口 | 鳥居 | 社号標 |
境内 |
拝殿 | 本殿、横から |
興玉松尾神社 | 興玉松尾神社本殿 |
境内社 |
白玉明神 | 愛宕神社 | 稲荷神社 |
護国神社 | 八坂神社 | 市杵島神社 |
神武天皇遥拝所と三輪明神 |
八幡神社 | 山王権現 | 多賀大社遥拝所 |
宇流冨志禰神社
祭神鎮座地 三重県名張市平尾三三一九番地
例祭
−境内案内板− 宇流冨志祢神社由緒書
当社は往古より名張市平尾3319番地の現在地に鎮座ましまし、名張の鎮守神なり延喜式内国史現在の神にして伊賀25社の内なり、延長風土記日く宇流冨志祢神社在平尾村三国地誌に名張郷簗瀬村宇流冨志祢神社圭田42束4カ所の神田を以て祭祀すとあり、天武天皇3年始加祭礼神事圭田亦5年8月放生会を行わるとあり、主神宇奈根神は古老の言によれば神武建国の始1国に瑞穂の祈願するために祭られしものなりと。
天正3年織田信雄当国を征伐し、当社の寄附も設収せられ社頭も数度の兵火に罹り数多の神事も絶えたれども、寛永13年藤堂宮内小輔高吉移住の後は田畑山林若干町を寄附祭祀には乗馬を出され祭礼神事も盛隆に向いつつありて現在に及ぶ。
−『平成祭データ』− |