![]() |
|
|
麻續神社
おおみじんじゃ
三重県多気郡明和町中海87

|
|
式内社 伊勢國多氣郡 麻續神社 |
三重県明和町にある。
近鉄山田線斎宮駅の北3Kmほどの中海(なこみ)に鎮座。
祓川がくねっと湾曲している場所にある集落の南西部、
眞福寺の南に東向きの境内がある。
参拝は3月中旬の日の日没間近。
社前には田が広がっており、水を張った春先や、青々と稲の実った夏、
黄金色に実る秋には美しい景色なんだろうな、
などと刈り取られた田を見ながら参拝開始。
境内入口を入ると石鳥居が立っており、
左手に手水舎、右手に「延喜式内麻續神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐって左・右と、わずかに参道を進むと瓦葺の拝殿。
拝殿の後方、少し離れて垣の中に神明造の本殿がある。
当社の社号「麻續」は「おおみ」と読む。
創祀年代は不詳。式内社・麻續神社の論社となっており、
延喜斎宮式に、斎宮の祈年祭や新嘗祭に預かっている古社。
江戸時代には八王子と称し、当村の産土神として尊崇された神社。
御巫清直によると、鎮座地・中海は、中麻績の約まったもので、
『三代実録』貞観五年(八六三)八月十九日条に、
「伊勢國多氣郡百姓外少初位下麻續部愚麻呂。麻續部廣永等十六人。
復本姓中麻續公。愚麻呂等自款云。豊城入彦命之後也。」とあり、
本姓中麻績公に復した伊勢国多気郡の百姓外少初位下麻續部の愚麻呂。
麻續部の廣永等十六人が自ら豊城入彦命の後裔であるとする記事を元に、
当社は、中麻績氏の祖神である豊城入彦命を祀る神社であるという。
明治初年、中海の旧名である中麻績神社と改称。
明治三十九年十二月神饌幣帛供進社に指定され、
明治四十五年四月十一日、当社の境内社天之真井神社、別宮社、
坂本の佐賀茂登神社と境内社天瓊鉾神社、天雨拝現神社、若宮八幡神社、稲荷神社、
坂本の田中神社と境内社八柱神社、馬之上の栗須美神社、美里神社、
宇気比神社、須賀神社を合祀して、麻績神社と改めた。
坂本の佐賀茂登神社に関しては、昭和四十三年、坂本神社として分祀し、旧社地へ戻されている。
当社の神紋に関して、参拝時には確認できなかったが、『三重県神社誌』にも「無」とある。
神紋は特にないようだ。
社域 |
![]() |
鳥居 ![]() | 拝殿 ![]() |
境内 |
![]() |
拝殿内 ![]() | 垣内に本殿 ![]() |
本殿 ![]() | 本殿 ![]() |
