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坂本神社八幡宮
さかもとじんじゃはちまんぐう
岐阜県中津川市千旦林字鍛冶平642

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式内社 美濃國惠奈郡 坂本神社 |
岐阜県中津川市にある。
美乃坂本駅の東2Kmほどの千旦林に鎮座。
中央本線の南側の道を東に進むと、
参道入口に「式内 坂本神社 八幡宮」と刻まれた社号標が立っている。
当社の正式名は八幡神社だが、社号標や由緒石碑に「坂本神社八幡宮」とあり、
当サイトもそれにならって記述する。
参道入口から北へ進むと鳥居が立っており、
さらに北上して線路を越えると社域の森が見えてくる。
社前には御社宮社と秋葉社が祀られ、池の中には弁天社。
境内入口にも社号標があり、右手に手水舎。
鳥居をくぐり、神橋を渡って、階段を上ると社殿のある境内。
境内中央に拝殿があり、右手に社務所。
拝殿の後方、階段を上ると左手に御神木、右手に御鍬社の祠。
さらに階段の上ると中門があり、垣に囲まれて流造の本殿。
本殿の右手に境内社の祠があり、
祠の前には熊野社・神明社・白山社・諏訪社の社名を刻んだ石柱が立っていた。
また、境内の右手奥には赤い鳥居の稲荷社が祀られている。
参拝は晩秋、十一月の末頃。
あいにくの雨だったが、雨に濡れた境内や社殿、樹木は良い雰囲気だった。
参拝後、社務所に寄ろうと思っていたが、会合のようなものが開かれており、遠慮した。
神職が常勤しておられるようなので、御朱印は次回に。
社伝によると、大宝二年(702)、
里人の霊夢によって豊前国宇佐八幡より勧請されたという古社。
社宝に十三体の木彫りの神像があり、九体は冠束帯、二体は烏帽子狩衣、二体は僧形で、
背中に観応三年(1352)の年号が書かれているらしい。
中山道の要衝に位置し神坂峠を越える旅人が道中無事を祈願した神社であるということで、
当社は式内社・坂本神社の論社であり、通称も坂本神社八幡宮と称している。
ただし、式内社・坂本神社であると主張する神社は、当社の他に茄子川の諏訪神社があり、
江戸時代末期に両社の間で論争があったようだ。
八幡宮なので祭神は誉田別尊。
由緒石碑によると、もう一柱に大山祇神を祀っており、
大山祇神が坂本神社としての祭神なのだろう。
また『平成祭データ』や公式サイトには、帯中日子命の名も載っている。
『式内社調査報告』には境内各社の創建年代が記されており、
熊野社・白山社・諏訪社・神明社は観応元年(1350)八月、
稲荷社は享保二十年(1735)三月、御鍬社は寛政九年(1797)八月、
弁天社(厳島社)は寛延三年(1750)八月の創建らしい。
社務所近くにある神馬像には五三の桐紋が付いていた。
また、拝殿から本殿へ上がる階段の脇にある塀には桐紋と蝶の紋が刻まれていた。
神馬像から桐紋が神紋だと思うが、とりあえず蝶紋も載せておく。
参道入口 ![]() | 参道鳥居 ![]() |
社頭 |
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社前右手に御社宮社と秋葉社 ![]() | 境内の池に弁天社 ![]() |
鳥居と社号標 ![]() | 神橋を渡る ![]() |
境内鳥居 ![]() | 神馬像 ![]() |
境内社殿 |
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拝殿後方に本殿 ![]() | 本殿中門 ![]() |
本殿と境内社 |
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御神木 ![]() | 境内社 ![]() |
中門の奥、垣内に本殿 ![]() | 稲荷社 ![]() |
式内坂本神社八幡宮由緒
−社頭由緒石碑− |
