式内社　参河國賀茂郡 野神社 旧郷社 御祭神 豊斟渟命

愛知県豊田市にある。
豊田市の中心部から長野県の飯田方面へ向う１５３号線、
通称、飯田街道沿いにある野口に鎮座。
もう少し東へ行くと旧足助町に入る、豊田市のはずれ。

野口は、童謡作家・野口雨情ゆかりの地だそうだ。
野口家は、当地へ移って後、野口姓を名乗ったらしい。

境内入口に新しい鳥居。
緩やかにのぼる参道を歩くと境内。
境内の中央に拝殿があり、その後方の丘に上に、
垣に囲まれて本殿がある。

創祀年代は不詳。

文徳天皇仁壽元年に従五位下の神階を授けられた、式内・野神社。
（ただし、実際に神階を授けられたのは野見神社とする説も）

宝永二年（１７０５）の火災により、
記録は何も残っていないという。

社名について、
資料には、野神社。境内入口の社号標にも野神社とあるが、
鳥居扁額には、「埜神社」（のじんじゃ）。
「ノ」とは、山裾の緩やかな傾斜地のことらしい。

近世の通称は、野社明神、天神という。

祭神は、豊斟渟命。
これについても記録が無いので、祭神不詳とする説がある。
一説には、野椎神や鹿屋野比売神。野の神さまとする見解。
文化十三年（１８１６）の神社帳では、御鏡三所とあったようだ。

本殿の右手には、幾つかの境内社。
『平成祭データ』によると、
御鍬社（保食神）、八幡社（誉田別尊）、
秋葉社（火具土命）、山神社（大山祇神）。
塞神社（來名戸神）、これは境外にある。

社号標「野神社」

鳥居

鳥居扁額「埜神社」

参道

拝殿

後方の丘に本殿

丘の上に本殿

本殿

本殿

神池

神池