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須麻漏賣神社跡
すまるめじんじゃあと
三重県多気郡多気町平谷

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式内社 伊勢國多氣郡 須麻漏賣神社 |
三重県多気町にある。
紀勢本線佐奈駅の北東500mほどの平谷に鎮座。
佐奈駅から東へ線路の北側の道を300mほど進み、
民家の間の狭い道を北へ50mほど登った場所。
『式内社調査報告』には花隆山の中腹と記されている。
その中腹の蜜柑畑の中、四角に石組された場所に小祠があり、
小祠の後ろに「式内須麻漏賣神社」と刻まれた石標が立っている。
『式内社調査報告』にはおおまかな位置が地図に印されていたので、
車道から入ることが出来るいくつかの道を歩いて探してみたが、
当地を探しているうちに迷い込んだ谷には美しい梅園があり、
間違って登った丘の上には雰囲気のある小さな祠などがあり、
道に迷いながらの探索は僕の記憶に刻まれた良い思い出。
式内社・須麻漏賣神社の論社であった八王子社が鎮座していたが、
明治四十一年一月八日、佐那神社に合祀されてしまった。
当社祭神は、天鈿女命。
「須麻漏賣」(すまるめ)と猿女(さるめ)の音が近いと云う理由らしいが、
『皇太神宮儀式帳』に、皇大神宮摂社・棒原神社の祭神は天須婆留女命御魂とあり、
皇大神宮摂社・狹田國生神社の祭神は須麻留女神の御子・速河比古命と速河比女命、
皇大神宮摂社・江神社の祭神は天須婆留女命の御子・長口女命とあって、
社名の示す通り、伊勢の神宮に縁のある須麻漏賣神が祭神なのだろう。
『式内社調査報告』によると、神宮造宮使による二十年毎の式年遷宮に預る多氣郡三社、
須麻漏賣神社を一之大宮、佐那神社を中の宮、櫛田社を大社と称していたとある。
参道入口 |
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参道 ![]() | 参道 ![]() |
小祠と石標 |
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小祠 ![]() | 後ろに「式内須麻漏賣神社」石標 ![]() |
【 須麻漏賣神社跡 (多気町) 】
