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田中神社
たなかじんじゃ
静岡県磐田市中泉1689

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式内社 遠江國磐田郡 田中神社 |
静岡県磐田市にある。
磐田駅の北西500mほどの中泉に鎮座。
境内入口は南向き。
公園のような境内入口には石の鳥居。
境内に入ると、右手に公民館があり、正面奥に社殿がある。
境内には老人憩いの家などがあり数台の車が停まっていた。
拝殿は切妻造平入り。後方の本殿は覆屋の中にあるようだ。
社殿は全体的にピンク色。老人憩いの家もピンク色だった。
参拝は九月の中旬、朝六時頃。
社殿の右手に大きく枝を延ばした御神木に朝日があたって美しかった。
社伝によると敏達天皇四年(575)の創祀。
式内社・田中神社に比定される古社。
元は現社地の東南2Kmほど(西の島あたり)の田中の森、
あるいは手長森と呼ばれた地にあり、手長大明神とも称されていた。
いつの頃か(一説に享保二十年)、水害により現社地に遷座。
あるいは慶長年間、家康の御殿近くであったため遷されたとも。
当地は府八幡宮の社領であったため、八幡宮の末社(あるいは摂社)となっていたようだ。
明治六年村社に列し、明石神社を合祀した。
祭神は宇迦之御魂命。
「田中」の社号から稲の神だと考えられたのだろうが、
手長明神とも呼ばれたため、手長命(足名椎神)とする資料もあるらしい。
『式内社調査報告』によると、数十年前、古社地の大木が倒れ石棺が出土。
その中から白骨が出たようで、周辺から貝塚や石斧。土器なども出土したことから
当地にはアイヌ系の人々が住んでいたと推測され、
彼らを「手長」と称していたことから手長明神となったという説があるらしい。
境内社頭 |
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境内 |
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拝殿 ![]() | 本殿覆屋 ![]() |
御神木 |
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【 田中神社 (磐田市) 】
